you-mama-smile’s blog

染色体異常症を持つ息子と私の生きていくことへの感謝の日々をつづっています。

思ってたのと違う

 

 

 

 

 

 

 

 妊娠中、健診の度に担当の先生が

 

「あたま、おっきいんだよなあ。」と、

 

私の大きなおなかにエコーしながら、ボソッと言ってた。

 

「先生なんですか?」と私が聞くと

 

頭が標準より大きいことが気になるようだった。

 

 

 

 

それから 49週目

 

朝起きたら、心音が聞こえなかった

 

急いで病院に向かった

 

 

病院に着いてベッドに横になっていたら心音が聞こえだした。

 

 

ホッとしたのもつかの間

 

妊娠後期からかなりのむくみがあり、

 

自分の足がぞうさんのようだった。

 

 

 

先生は

 

母体が持たないのと

 

私の骨盤が小さく、頭の大きな赤ちゃんがそこを通るには大変だと

 

さらに、手術室が空いてるのは今日の午後3時だけ

 

すぐに帝王切開の運びとなった

 

 

 

 

 背中に麻酔の針を入れるのに、

 

「もうちょっと背中丸めて。」と

 

大きなおなかをこれ以上丸めたら赤ちゃんがつぶれちゃうよ、と思った

 

 

 

 

そして、帝王切開の手術が始まった

 

おなかを切って、先生が中に手を入れて、すごい力で赤ちゃんを掴もうとしているのが分かった。

 

それから赤ちゃんを取り出して、

 

私のそばに連れてきてくれた。

 

なんだかわからないけど

 

涙があふれた

 

でもそれは一瞬だった

 

直ぐにどこかへ赤ちゃんを連れて行ってしまった

 

え?早くない?もっと挨拶したかったのにと感動の場面を名残惜しんだ

 

 

 

 

手術室から出て、ストレッチャーのまま、家族に会った時

 

祝福してくれたけど、

 

何かぬぐい切れない

 

重たい空気がそこにはあって、

 

「みんなどうしたの?」とこっちが心配するくらい

 

そして、私は病室に運ばれた。

 

 

 

 

しばらくすると、先生が病室のカーテンから顔をひょっこり出して

 

「手の親指が1本多く付いてるけど、手術したら大丈夫だから。

 

そうゆう赤ちゃんもいるんだよ。また説明するね。」と言って行ってしまった。

 

何が何だかわからないまま、

 

しばらくぼーっとしていた。

 

その時に私の兄も親指の近くにもう一つ指が生えていたと母から聞いてたのを思い出した。

 

 

 

主人と家族が来て

 

酸素の値が低くて保育器に入ってる

 

手の指が余計についてるけど後々手術すれば大丈夫

 

毛がフサフサでかわいかったよ、と

 

 

私は家族のみんなに申し訳なかったという思いと

 

自分の気丈を保つのに精いっぱいだった

 

その時の私の顔

 

どんな顔してたんだろう

 

 

 

 

 

同部屋で周りにいる赤ちゃんの泣き声を聞くたびに

 

胸が押しつぶされそうになって

 

布団を頭までかぶって泣き声を押し殺した